ADHDに病院受診は必要か?

ADHD

自分や子供、身近な人がADHDかもしれないと感じているあなた。
病院受診は必要だと思いますか?

受診するにはお金がかかるし、長期で通う根気もいります。

まずは、ADHDにはどんな治療法があるのかを診ていきましょう。

ADHDの治療

ADHDは原因を元から断つような治療はありません。

症状を和らげたり、自分の特性を知って対策を立てたりすることで困りごとを減らし、生きやすくするというのが主な治療の目的となります。

  • 環境調整
  • 薬物療法
  • 認知行動療法
  • ペアレントトレーニング(子供のADHD)

 環境調整 

「生きずらさ」はどういう時に感じますか?

忘れ物をする、ケアレスミスをする、でもそれに気づけず指摘を受けたり予定通りに物事を進められない

そんなことは、ありませんか?

環境調整は、例えば「学校の教員又は職場の人たちにADHDであるとこと打ち明ける」が1つとしてあります。

打ち明け、理解が得られることで「あれはした?これはした?」と自分では気づけない、見落としがちなことを確認してくれるようになることがあります。

実際、仕事では「働きやすくなった」と感じる方は少なくないようです。

他にも、「忘れ物がないように次の日学校に持っていくものリストを作り親が一緒に確認する」「授業中・仕事中の注意力が散漫にならないよう、外からの刺激を受けにくい席やポジションを確保する」など、環境を整えるためには他者の協力を得ることが有効となります。

それにより出来ないことを減らし、困りごとや「生きずらさ」を緩和させることが治療の1つと言えます。

 薬物療法 

その名の通り、薬を内服し治療していく方法です。

ADHDはドパミンやノルアドレナリンなどの脳内伝達物質の不足により引き起こされていると言われています。

薬物療法では、そのドパミンあるいはノルアドレナリンの働きを強めるなどバランスを整えることで症状を軽減させることを目的としています。

現在、日本で使われているADHDの治療薬は下の4つです。

・コンサータ
・ストラテラ
・インチュニブ
・ビバンセ

この中でも、コンサータが一番効果が出やすいとされていますが、依存性の危険が指摘されており、2020年12月31日以降は登録制になるそうです。
コンサータは特に、「不注意」に対して効果があるとされています

ストラテラ(アトモキセチン)は副作用が少ないと言われていますが、効果が出るのに1か月ほどかかります。
(私はそれでも副作用が出ていますが)

インチュニブは特に「多動・衝動性」に効果があるとされています。
子供のADHD用に開発されました。

ビバンセは6~18歳の小児を対象に2019年12がつから販売が開始された、日本では比較的新しい薬です。

ビバンセは欧米では第一選択として使用されていますが、体内で覚せい剤の原料と同じ成分に代わる成分が含まれているため、「使用実態化における乱用・依存性に関する評価が行われるまでの間は、他のADHD治療薬が効果不十分な場合にのみ使用されるよう必要な措置を講じること」とされています。

そのため、ビバンセはまだあまり出回っていないのが現状です。

薬について詳しくは次のページ
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 認知行動療法 

認知行動療法とは、思考や行動の癖・パターンを把握し、自分の考え方のバランスをとったり、行動パターンを整えていくことで問題解決を図ったりしていくことで、生活や仕事上のストレスを減らしていくという治療方法のことです。

マサチューセッツ総合病院のSteven A.Safren氏らの研究により、薬物療法を受けても症状が改善しない患者にも認知行動療法は一定の効果を示し、その効果は6か月、12か月後も維持されていたと言われています。

このように、ADHDについて調べ、自己理解を深めていくことも認知行動療法の1つです。

「私は午前中にするべき必要なことも忘れてしまいやすいから、11時にアラームをセットしておこう」

これも、自分の特性を掴んで行う認知行動療法の1つです。

認知行動療法には、このように個人で行うものもありますし、グループで行う集団認知行動療法もあります。

集団認知行動療法は発達障害者支援センターや各病院で実施されているようですが、
残念ながらそれらをまとめたサイトは見つけられませんでした。

研究として行われていることが多いのか、定期的にグループワークを実施しているところは少なさそうです。

 ペアレントトレーニング 

ADHDの子供を持つ親を対象にした認知行動療法の1つです。

ADHDを持つ子供を育てていくというのは非常に大変です。

まして、ADHDは遺伝する可能性もあるため、親もADHDである可能性があります。

ペアレントトレーニングでは、子供に対し少しでも前向きな気持ちで向き合える方法を学んだり、子供の行動・特徴を理解し、ほめ方や叱り方を学んでいきます。

そうすることにより、子供の好ましい行動を増やし、好ましくない行動を減らしていこう、というトレーニングです。

ペアレントトレーニングについてのおすすめ本はこちら

ADHDは病院を受診するべきか?

ここからは完全に私個人の意見となります。

子供は受診の前にするべきことがある
大人はすぐに受診するべき

というのが私の意見です。

 子供の受診を積極的にはすすめない理由 

私自身、働くまでは自分がADHDであることに気づきませんでした。
ADHDという言葉を耳にするようになったのが最近であることも関係はしていますが

ADHDと知ることで、少なからず「私には障害がある」という意識が生まれます。

私個人としては、子供の頃からそれを意識し続けるというのは、やや酷なのではと感じます。

私の場合、は学習障害は無く、友人関係は思ったことを言いすぎる性格からやや難ありでしたが、全く友達がいないわけでもありませんでした。

ADHDだと知らなかったから、何も考えずに友達を作りに行けたし、何も気にせず学校へ通えていたし、学校行事も楽しめました。
(もちろん、教科書・宿題の忘れ物は日常茶飯事)

ADHDだと知っていたら、障害がある劣等感からこれほど自由に暮らしてはこれなかったと感じます。
(障害があることは決して悪いことではありませんが、実際に診断を受けてから私自身が劣等感を感じてしまいました)

親がまず、環境を整え、ペアレントトレーニングを知り実践していき、症状をカバーしていけるようなライフハックを習慣化させ、子供自身が困らずに生活していけるようになれば受診は必要ないと思います。

それでも改善がみられない場合や、子供自身が「自分は何か他の人と違う。」と感じ実際に悩んでいる場合は別です。

解決するための手段として、病院を受診してみましょう。

まずは、出来ることから始めていくことが大切!

 大人はすぐに受診することをすすめる理由 

ここまで見ていただいている方が悩んでいる当人であるならば、「生きずらさ」に実際に悩んでいるのではありませんか?

ADHDは症状があるだけでなく、症状により「生きずらさ」を感じていることがポイントになります。

実際に自分の生きずらさが何処からくるのかを明確にして、自分の症状と向き合っていくために病院を受診することは良いことです。

また、その感じている「生きずらさ」から、うつ病などの二次障害が引き起こされている可能性があります。

ADHDの可能性だけを考え、二次障害が見過ごされていては、物事が好転していくのは難しいと思います。

実際に薬物療法をしていくのか、診断だけ受けて自分なりに対策をたてていくのかはその人次第です。

まずは1度、病院を受診してみてはいかがでしょうか。

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